自宅の近くに野良猫がいて、「これ以上増えないように去勢・避妊手術をしたい」と考えたとき、手術代がどのくらいかかるのか気になります。
地域情報メディア『フカヤ日和』のエリア担当、コースケです。こうした制度は「補助金があるのか」「自分で病院へ連れて行けばいいのか」など、最初の入口が少し分かりにくいですよね。
深谷市では、飼い主のいない猫を対象に、公益財団法人どうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業」を利用した取り組みを行っています。
この記事では、対象となる猫、申請方法、手術までの流れ、協力動物病院、自己負担になる可能性がある費用まで順番にまとめます。
深谷市では野良猫の去勢・避妊手術を無料で受けられる制度があります
深谷市では、公益財団法人どうぶつ基金が行う「さくらねこ無料不妊手術事業(行政枠)」に参加しています。
いわゆる「手術を受けたあとに費用の一部が返ってくる助成金制度」ではありません。
事前に申請して無料不妊手術チケットの交付を受け、指定された協力動物病院で手術する仕組みです。
対象となるのは、基本的に飼い主のいない猫です。自分で飼っている猫の不妊・去勢手術を無料にする制度ではない点に注意してください。
「さくらねこ」とは?
「さくらねこ」は、不妊・去勢手術を受けた飼い主のいない猫のことです。
手術済みであることが外から分かるよう、耳先を桜の花びらのようなV字型にカットします。
この取り組みはTNRとも呼ばれます。
- Trap:猫を捕獲する
- Neuter:不妊・去勢手術をする
- Return:元いた場所へ戻す
繁殖を防ぎながら、その猫が一代限りの命を地域で全うできるようにする考え方です。
申し込みから手術までの流れ
1.まず深谷市へ申請する
最初に、深谷市環境衛生課へチケット申請書(様式1号)を提出します。
深谷市の案内では、原則として手術を希望する月の前々月末までに申請する必要があります。
たとえば11月に手術を希望する場合は、基本的には9月末までが申請時期の目安になります。
ただし、チケットの配分枚数には限りがあります。申請すれば必ず希望した枚数が交付されるとは限りません。
また、2026年8月分から申し込み方法が変更されています。受付中の月や最新の申請方法は、申し込み前に深谷市公式ページまたは環境衛生課へ確認しておくと安心です。
2.無料不妊手術チケットを受け取る
申請後、交付対象となれば無料不妊手術チケットを受け取ります。
チケットには利用できる期間があるため、交付されたら指定期間内に確実に手術できるよう予定を組みましょう。
3.協力動物病院へ予約する
チケットを受け取ったら、協力動物病院へ予約します。
どうぶつ基金でも、協力病院で手術を受ける場合は事前予約が必要と案内しています。予約状況によっては、チケットを持っていても希望日に手術できない場合があります。
4.猫を捕獲して病院へ連れて行く
手術当日は対象の猫を捕獲し、指定された病院へ連れて行きます。
野良猫は人に慣れていない場合も多いため、捕獲器などを利用することがあります。捕獲後は猫が暴れてけがをしないよう、安全な管理が必要です。
5.不妊・去勢手術と耳先カットを行う
協力病院で不妊・去勢手術を行います。
手術済みの猫には、再び捕獲されて同じ手術を受けることがないよう、耳先にV字型のカットを入れます。
6.元いた場所へ戻す
手術後は、基本的に猫を元いた場所へ戻します。
これがTNRの「Return」にあたります。
7.利用報告書を提出する
チケットを利用したあとには、「さくらねこTNRチケット利用報告書(様式4号)」を深谷市へ提出します。
チケットを受け取ったものの利用しなかった場合でも、報告が必要です。
市では月末までの提出を求めています。次回以降のチケット配分にも関わるため、忘れないようにしましょう。
2026年度の協力動物病院
深谷市では、2026年4月分のチケットから、手術月によって協力病院が分かれています。
| 手術月 | 協力病院 | 所在地 | 電話 |
|---|---|---|---|
| 奇数月 | ほかぞの動物病院 | 熊谷市弥藤吾2176-1 | 048-588-8004 |
| 偶数月 | 犬の産科クリニック | 深谷市東方町1-5-3 | 070-4349-1122 |
病院へ直接猫を連れて行く前に、必ずチケットの交付や予約方法を確認してください。
手術代は無料でも自己負担が発生する場合があります
どうぶつ基金では、不妊・去勢手術に加えて、ワクチンやノミ駆除薬の費用も負担しています。
ただし、深谷市では抗生剤注射などの諸費用が発生する場合があると案内しています。
さらに手術前の診察で、けがや病気が見つかり、別の治療が必要になった場合は申請者負担となります。
「チケットがあるから病院で一切お金がかからない」とは限らないため、予約時に追加費用の可能性を確認しておくと安心です。
チケットを利用するには猫の管理も必要です
深谷市では、単に野良猫へエサを与えているだけではなく、周辺住民へ配慮しながら管理することをチケット交付の条件としています。
- 時間を決めてエサを与える
- 食べ残しを放置しない
- 猫用トイレを設置・管理する
- 周辺にしたフンを回収する
- 近隣住民へ迷惑をかけないよう配慮する
野良猫を増やさないことと、地域でのフン尿や鳴き声などのトラブルを減らすことを一緒に考える制度です。
深谷市では年間200匹以上が手術されています
深谷市が公表している「さくらねこ無料不妊手術事業」の手術頭数は次のとおりです。
| 年度 | 手術頭数 |
|---|---|
| 2021年度(令和3年度) | 379匹 |
| 2022年度(令和4年度) | 481匹 |
| 2023年度(令和5年度) | 331匹 |
| 2024年度(令和6年度) | 222匹 |
| 2025年度(令和7年度) | 214匹 |
2025年度にも214匹が手術されており、市内で継続して利用されている制度であることが分かります。
猫による被害で困っている場合は動物指導センターへ
「手術をしたい」という相談ではなく、敷地内へのフン尿など猫による被害で困っている場合は、埼玉県動物指導センターへ相談する方法もあります。
埼玉県動物指導センター
住所:熊谷市板井123
電話:048-536-2465
深谷市への問い合わせ先
チケットの受付状況や申請方法について分からない場合は、深谷市環境衛生課へ確認するのが確実です。
深谷市 環境衛生課
〒366-8501
埼玉県深谷市仲町11-1
電話:048-578-7332
FAX:048-578-7383
市役所開庁時間:平日8:30~17:15
木曜日は19:15まで
(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)
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まとめ|まずは手術前に深谷市へ相談を
深谷市には、飼い主のいない猫を対象にした「さくらねこ無料不妊手術事業」があります。
ポイントは、猫を捕まえて直接動物病院へ連れて行くのではなく、先に深谷市へ申請して無料不妊手術チケットを受け取ることです。
- 対象は原則として飼い主のいない猫
- 手術希望月の前々月末までを目安に申請
- 無料不妊手術チケットを受け取る
- 指定された協力病院へ予約する
- 捕獲して不妊・去勢手術を受ける
- 耳先をV字カットして元の場所へ戻す
- 手術後は利用報告書を提出する
チケットの配布状況や受付月は変わるため、実際に手術を考えている方は、まず深谷市環境衛生課へ相談してみてください。
※掲載内容は2026年9月14日時点で確認できる深谷市・公益財団法人どうぶつ基金の公開情報をもとにまとめています。制度内容、受付時期、協力病院などは変更される場合があります。申請前に必ず公式情報をご確認ください。











