外出先から戻って、気づいたときには入られていた。そういう話を身近で聞くたびに、ふと自宅の窓のことを思い出す人もいるんじゃないでしょうか。
地域情報メディア『フカヤ日和』のエリア担当ライター、コースケです。平日昼休み深谷市内を車で回ることが多いんですが、住宅街を走っていると無施錠の窓や開けっ放しのドアが目に入ることがあります。
5月下旬、川越市内で空き巣の被害が出ました。手口や犯人の特徴、そして自分の家でできる確認のことまで、この記事で整理しています。
今回の被害で気になった「無締まり」という手口
今回の事案で注目したいのは、鍵を破ったわけでも、ガラスを割ったわけでもないという点です。無締まりの窓から入られた、つまり鍵がかかっていない窓をそのまま開けて侵入されています。
警察庁の統計では、空き巣の侵入手口のうち「無締まり」が相当な割合を占めています。防犯設備の問題ではなく、「かけ忘れ」が入口になるケースが多い。道具も技術も要らないぶん、件数が積み上がりやすい手口です。
川越市内で起きた場所と、犯人の特徴
5月25日(月曜日)の午前中、川越市大字藤間の一戸建て住宅で発生しました。通帳などが盗まれ、犯人は逃走しています。現時点では行方は分かっていません。
公開されている特徴は、20〜30代の男性、身長175〜180センチ程度、やせ型の体格、白色の長袖、薄茶色の作業ズボン、白いハット帽着用。平日の昼間という時間帯で、動きやすい服装をしている点が気になるところです。
平日の昼間に狙われやすい住宅の傾向
空き巣の発生時間帯として多いのは、午前10時から午後2時ごろにかけてといわれています。仕事や買い物で家を空けやすい時間帯と重なります。
狙われやすいのは「短時間の外出が多い住宅」だとも言われます。少しの外出だからと施錠を省くことが、結果的に入りやすい状況を作ってしまいます。
窓の鍵、今日一度だけ確認してみること
まず確認したいのは、今かかっている鍵がクレセント錠だけになっていないかという点です。クレセント錠はガラスを少し割るだけで操作できてしまう構造のものが多く、それだけに頼っていると心もとない。
- クレセント錠だけの窓
-
ガラス面を少し割られると外から回せてしまう構造のものが多い。補助錠の追加か、ロック付きクレセントへの交換が有効です。
- 補助錠を足すだけで変わること
-
窓の上下に挟み込む後付けタイプは千円程度から購入できます。時間がかかる構造にするだけで、犯人が諦めやすくなるといわれています。
- 防犯フィルムの役割
-
ガラスを割って鍵に手を伸ばす手口に対して時間を稼ぐ効果があります。貼るだけで完了するタイプも市販されています。
すぐ試せる補助錠の取り付け手順
ホームセンターや通販で手に入る後付け補助錠なら、工事不要で取り付けられます。わたしも点検業で住宅に入ることがあるんですが、補助錠がついている窓とそうでない窓では、見た目の印象からして違います。
引き違い窓か、縦すべり出し窓かで使えるタイプが変わります。まず自宅の窓の形状を確認しましょう。
引き違い窓ならサッシに挟み込む「窓ロック」タイプが扱いやすいです。ネジ不要で差し込むだけのものもあります。
一か所だけより、上下に分けて取り付けると開けにくくなります。取り付けが終わったら実際に開閉して動作を確認しましょう。
深谷市周辺でも他人事ではない理由
今回の被害は川越市で起きていますが、埼玉県内では侵入窃盗の件数が近年増加傾向にあります。深谷市を含む埼玉北部でも、空き巣や侵入盗の情報が継続的に出ています。
犯人が逃走中という状況では、移動して別の場所で犯行に及ぶ可能性もゼロではありません。遠い話だと思わずに、今夜帰宅したときに窓の鍵を確認するだけでも、気持ちの余裕が変わります。
不審な人を見かけたときにできること
近所で見慣れない人物を見かけたとき、どうすればいいか迷う人は多いと思います。犯人かどうかの判断を自分でしようとする必要はありません。
- 安全な場所からその場を離れる
- 110番に通報するときは、見かけた場所と時刻、人物の特徴を伝える
- 自分で声をかけたり、追いかけたりしない
- 川越警察署への情報提供は 049-224-0110
「気のせいかも」という場面でも、通報して何もなければそれでいいだけです。判断は警察に任せるほうが、結果的に動きやすいと思います。
公式情報を確認したいときの窓口
今後の続報や注意喚起は、埼玉県警察の公式サイトで随時更新されます。地域ごとの情報は各警察署のページでも確認できます。
今回の担当は川越警察署(049-224-0110)です。情報提供だけでなく、地域の防犯相談も受け付けています。大げさな内容でなくても、気になることがあれば電話できます。
コースケ補助錠、今夜ホームセンターで見てみるだけでも違うと思います
今週末、一度だけ窓を見て回る
特別な工事がなくても、補助錠を一か所足すことから始められます。今週末、家にいるときに窓を一周確認してみるだけでも無理がありません。
住宅点検のお仕事されている方の話ですが、点検で住宅に入るたびに感じるのは「使っていない部屋の窓が無施錠だった」というケースの多さだったそうです。2階の窓、トイレや浴室の小窓、普段あまり使わない和室の窓。意識が向かない場所ほど、確認したときに気づくことがあります。
急ぐ必要はありませんが、思い立ったときが動きやすいタイミングです。みなさんの家が、ほんのひと手間で少し安心できる場所になれば、と思っています。
今回の被害は川越市でしたが、深谷市でも2026年に入ってから侵入窃盗の被害が続いています。深谷警察署・寄居警察署からの注意喚起が3月から4月にかけて複数回出ており、市内の矢島、田中、荒川、上野台といった地区での被害が公式に確認されています。
さらに県全体を見ると、GW前後から埼玉県内での空き巣被害が増加し、熊谷警察署でも5月19日付けで注意喚起が出ています。行楽や帰省で家を空けやすい時期に被害が集中しやすい傾向は、今年も変わっていません。深谷市内の話として、ひとごとではない状況が続いています。
犯人が逃走中という状況では、移動して別の場所で犯行に及ぶ可能性もゼロではありません。今夜帰宅したときに窓の鍵を確認するだけでも、気持ちの余裕が変わります。












